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映画「おばちゃんチップス」で本学を撮影で使用

41 名前:名無しさん:2007/01/08 04:42
【東京新聞 2007.01.08】 潮目を読む かわりゆくエンタメ(5)

  活況の日本映画「長い間ハリウッドにやられてきただけに、本当にうれしい」

一年間の総興行収入に占める日本映画の割合が、
二十一年ぶりに外国映画を上回る見込みとなった昨年十二月。
東宝が開いた新年のラインアップ発表会見の席上、島谷能成常務は素直に喜んだ。
「ゲド戦記」「LIMIT OF LOVE 海猿」「THE 有頂天ホテル」…。
ヒットを連発して邦画の“復活”に貢献した同社も、興収の年間最高記録を更新した。
好調の原因を、同社の市川南映画調整部長はこう語る。
「これまで芸術性などを追求してきた作り手側が、
よりお客さんの求める要素に寄り添うようになったことでしょう」
現在の日本映画界にとって、テレビ局の存在感は極めて大きい。
製作委員会として資本参加するだけでなく、社員自ら監督やプロデュースを務め、
人気ドラマの「劇場版」も続々。自局の番組やスポットCMを使った大々的な宣伝効果もある。
ただ、市川部長によると、テレビ局に求めるのは、宣伝力より「テレビ局が作る映画」なのだという。
「見る人の反応が秒単位で表れる視聴率と戦いながら、楽しませる。
この感覚で作る映画が、うちの大規模配給システムにフィットする」
こうした製作姿勢はともすれば批判の対象となるが、ライバルに先駆けて配給重視の方針に転換した東宝は
「映画には芸術と巨大産業の両面がありますから」(市川部長)と意に介さない。
今年の配給作にも「HERO」「西遊記」と、フジテレビのドラマの劇場版が並ぶ。
「この二本を軸に、日本最強の配給マシンをつくっていきたい」(島谷常務)。鼻息は荒い。
      ◇
テレビ局と組んだ“大作主義”が主流を占める一方で、新たな手法を試みる動きも出てきた。
二十七日公開の「おばちゃんチップス」もその一つ。
大阪経済大学の「基盤能力開発講座」で学生が発表した企画をもとに生まれた“産学協同映画”だ。

東京でのエリート生活を捨て、大阪で言語学の研究を始めた船越英一郎演じる大学の非常勤講師と、
彼を取り巻く大阪のおばちゃんたちが織りなす“人情喜劇”。同大の学生もエキストラやスタッフとして協力した。

同大や関西テレビと製作委員会を構成するホリプロは「デスノート」前後編や「涙そうそう」など、昨年好成績を収めた大作を手がけたが、
それとは成り立ちも路線も全く違う。製作費も「比較になりません」と同社宣伝部の鈴木勇太郎さん。
「大作も、小さい作品も、題材が良ければどちらも手がけたい。
今、こういう懐かしさを感じさせるような映画は、ほとんどないのでは」と出来栄えに胸を張る。

日本全県とアジアで計百本の青春映画を作る「青春百物語」プロジェクトも新たな試み。
地域住民から募集した物語を脚本化し、その地域で、地元出身の俳優、監督、スタッフを中心に撮影する企画で、
中央に出る機会の少ない若手に活躍の場を与えると同時に、地域独自の文化や価値観の発信を目指す。
「映画だけがいつまでも東京主導なのはおかしい」と、制作総指揮の武重邦夫さん(日本映画学校顧問)は力を込める。

映画評論家の品田雄吉さんは「映画ビジネスは、危険を冒して挑戦するもの。
手堅い企画でリスクを避けることばかり考えていたのでは、活力が失われ、いずれ観客に飽きられる」と警鐘を鳴らす。
邦画の活況を単なる“バブル”で終わらせるかどうか、これからが正念場となりそうだ。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/hog/20070108/mng_____hog_____000.shtml
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